つきじだより1
2022年12月の「同窓会だより」142号で、佐々木理事長のご挨拶の中に、学校法人の「中期計画2030」で、法人全体に共通する価値観であるコアバリューに「People-Centered Care(以後PCC) 」置いたとのご報告がありました。
PCCを学生時代に聞いた方もあると思いますが、何のことだろうと思われる同窓生も多いと思います。経緯を少しお話します。
PCCは、2003年から5年間、当時の聖路加看護大学が全学をあげて取り組んだ、文部科学省の大型研究費;21世紀Center of Excellence プログラム(21世紀COEプログラム)「市民主導型の健康生成をめざす看護形成拠点」の研究成果として、概念化したものです。リーダーは同窓生の小松浩子さんでした。
研究チームに必ず市民を入れるという条件で、15の研究プロジェクトを立ち上げ、市民が自らの健康にイニシアティブをとるには、市民と医療専門職がどういう関係性をもてばよいのかを研究したのです。
日本看護科学学会の用語集に取り上げられていますので、お時間があったらご覧ください。
(2023.4 文責菱沼)