つきじだより

つきじだより2

今回はPCCの続編と、聖ルカ礼拝堂の竣工記念礼拝に参列いたしましたので、そのことも少し触れます。

日本看護科学学会の用語集でPCCは、「個人または地域社会の健康課題の改善に向けて,市民がケアの主体となり,保健医療従事者とパートナーを組んで取り組むこと」と定義され、中心概念は「市民と保健医療従事者とのパートナーシップ」であると説明されています。このパートナーシップには「互いを理解する」「互いを信頼する」「互いを尊敬する」「互いの持ち味を活かす」「互いに役割を担う」「共に課題を乗り越える」「意思決定を共有する」「共に学ぶ」の8つの要素が含まれます。

看護・医療において当たり前だと思われるかもしれませんが、当たり前を実現するには、不断の努力が必要です。

PCCは、学部のカリキュラムで「People-Centered Care Nursing論」という科目で全員が学び、病院のマグネットホスピタルの申請に当たっては、看護部の中核概念になりました。そして今回、法人全体のコアバリューになったのです。今母校が大切にしていることを、お伝えしました。

4月28日、好天に恵まれ、チャペルの礼拝に小松前会長とともに、参列いたしました。1936年(昭和11年)に竣工したチャペルの保存改修工事が終わり、5年間閉鎖されていたチャペルが再び輝きを増して開かれました。在学中に一度もチャペルに行けなかった同窓生もおられるでしょう。機会を見つけてお訪ね下さい。

トイスラー先生はチャペルを見ずに亡くなられましたが、聖路加の中心にチャペルを作られた創立者の意図を、再び考える機会になりました。なお、チャペル改修の寄付金は、まだ受け付けているそうですので、お気持ちのある方は募金室(03-5550-2368)にお問い合わせ下さい。

(2023.5文責菱沼)