つきじだより11
2024年は波乱の幕開けとなりました。
1日の能登半島地震、2日の飛行機の衝突炎上事故で、新年のめでたさは飛んでしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された方々の、暮らしの再建と安寧を心から願っています。
また、世界各地で紛争は続いており、地震で瓦礫と化した街と、爆弾で瓦礫と化した街を、毎日ニュースの画面で目にし、戦争の残虐さ、人の憎しみに震える思いです。平和を願い、ヒロシマの「過ちは繰返しませぬから」を今一度誓いたいと切に思います。
さて同窓会では、15日に年明け初めての役員会を行いました。現役で仕事をしておられる役員も多いので、夕方から始め、zoom参加の方もいます。役員会は祈りから始めています。今回は、能登地震の被災者の方々への祈り、各地の戦争の終結への祈り、そして同窓会と役員会への祈りがなされました。議長は副会長が務め、サクサクと進めて下さっていますが、今回は検討課題がたくさんで時間を要しました。議事録を会員専用ページで公開していますので、会員の方はどうぞご覧ください。
同窓会100周年事業では、母校の建学者トイスラー先生が目指した、日本の看護の質向上に、同窓生はどう応えてきたのか、応えているのかをテーマとしたいと思っています。これは同時に看護の役割を改めて見直すことにもなると思います。
日本の看護は今、どういう仕事をし、役割をになっているのかは、大変大きな問題だと思っています。テレビドラマにもなった最近の小説の中で、看護師は医師をサポートすることのプロという表現がありました。愕然としますが、もっと反省すべきは、ナースエイドが患者さんに寄り添うプロと、書かれていることです(知念実希人:となりのナースエイド、角川文庫)。トイスラー先生が言われた看護の質とは何だったか、聖路加が探求してきた看護は何だったかを、100周年を機に同窓生の皆様一人一人に、再度考えていただきたいと思っています。
年明けから重い話題となりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(文責:菱沼)