つきじだより13
3月も末となり、年度替わりでお忙しいことと思います。
3月8日に、チャペルでの卒業式、修了式に出席しました。今年度卒業、修了された皆さんを同窓会にお迎えできるのをとても嬉しく思います。次の一歩を踏み出す皆さんに、幸多かれとエールを贈ります。
3月11日に、定例の役員会を行いました。それに先立ち、大学6階で「実習室の祝福」が執り行われました。この実習室は、大学の看護教育100周年記念として、同窓会からの寄付金によって作られました。個室仕様の実習室とそれに付属するカメラ等の施設設備が整い、いよいよ次年度からの活用が可能になりました。上田チャプレンの司式により、学長、教員そして同窓会の役員がともに祈りました。
看護学教育は社会全体のデジタル化や、コロナ禍で改めて気がついたシミュレーション教育の重要性、またOSCE(Objective Structured Clinical Examination)の導入も検討されるなか、実習室の充実が求められています。旧校舎をご存じの同窓生は、アーツルームがまさに聖路加国際病院の general(大部屋)と同じ作りであったことを、思い出されるでしょう。しかし現在の聖路加国際病院は全部がトイレやシャワー室がついた個室です。そういう環境を、学生は病院実習に行って初めて経験します。今回作られた実習室は、病院と同じ個室の仕様です。学生にとって良きシミュレーションとなって、個室の感覚がつかめることを期待しています。
同窓会は、学部学生全員の勉学に資するような施設設備に寄付金を当てていただきましたこと、そしてこの実習室を企画・設計された皆様に感謝いたします。
<入り口から見た病室仕様の実習室>
ベッドの左手に、トイレと洗面台、シャワールームが設置されています。
手前には、個室内のカメラからの映像が見られる大きなモニターが2台用意され、練習用のベッド2台も備わっています。
(文責 菱沼)