つきじだより20
2024年10月4日(金)日本キリスト教団阿佐ヶ谷教会にて、『戦中戦後の聖路加の話を聴く会』が開催されました。参加者は54名で、同窓生やご家族、教会の信徒さんなども参加されました。
お話をしてくださったのは1945年入学、1948年卒業の弓削延子さん、1944入学、1947年卒業の武藤怜子さんです。いろいろなお話のなかでも東京大空襲の話は印象的でした。空襲警報が鳴ると配属された部署に行き患者さんを地下に避難させたこと、寄宿舎の窓から外をみると赤いたまがバラバラと落ちるのが見えたこと、翌日外を見ると焼野原になっており、服部時計店の時計台や新橋駅の屋根が見えたこと、けがをした人や逃げ遅れた人はトラックに積まれて明石小学校や病院に次から次へと運ばれてきたこと、父親や母親が子どもを呼ぶ声や探す姿を今でも思いだす、というお話がありました。
終戦後の都立病院だった建物を仮の聖路加国際病院として開業したときに、弓削さんはベッドパンやベイスン、ピッチャー、リネンなどが、聖路加国際病院で使用していたものと同じものだったので、接収された病院から移動したときに確保したのかと思ったと話されていました。それに対して武藤さんが、ベッドパンなどが戦争で失われたら困るということで、学生が5つほどシーツに包んで立教まで運んだというお話があり、お二人が学生時代に重なっていたからこそのお話だったと思いました。
最後は写真撮影、校歌斉唱し、解散となりました。さまざまな世代の方が集まり、会場はミニクラス会のようになっていました。
(文責 沢口)